2008年10月19日(日)のセッションの反省をする前に、前提情報として、一体どんな内容のセッションを組んでいたのかをまとめておきます。
◆1:コンセプト
RPGは経験者だけどRuneQuest/Gloranthaは未経験っていうプレイヤーを対象に、作りたてのキャラクターでもって、チュートリアル的要素の強いミニシナリオ2本と既製シナリオを短時間でプレイできるよう調整したもの1本を、順番に遊んでいくという単発セッションです。
一本一本のシナリオは短いので、最初の2本くらいならAFCPさん*1も時間内に遊べると思います。
最初のミニシナリオでは「成人の儀式」を扱いますので、PCは全員、同じ氏族に属する15歳の少年少女となります。シナリオが進む毎に数年ずつ成長していきます。
◆2:基本的な背景設定
サーター人という蛮族文明における氏族社会に属して暮らしているPC、というのを描きます。氏族とは、同じ祖先から出た複数の一族の集まりで、サーター人における最も基礎かつ重要な社会単位です。
イメージ的には、ケルト人、ガリア人、ヴァイキング、指輪物語のローハン人などです。マンガ『ヴィンランドサガ』が特におすすめ。
◆3:各シナリオの概略
- シナリオ1: 成人の儀式
- 所要時間: 1時間
- セッションテーマ: 雰囲気に慣れる(背景世界、PCの立場、基本ルール)
- シナリオテーマ: 試練の儀式(神話再演)、子供から大人へ氏族の成員となる
- PCの立場: 子供(15歳)
- 舞台: グワンドル氏族のトゥーラ*2
- 季節: 聖祝期(冬から春へ)
- 概略:
RQ初心者向けの典型的なシナリオシチュエーションその1。
15歳に達したPCたち少年少女は、誇り高きグワンドル氏族の正式な成人となるべく、試練の儀式に挑む。
- シナリオ2: 羊泥棒
- 所要時間: 2時間
- セッションテーマ: 戦闘ルールに慣れる
- シナリオテーマ: 他の氏族との関わり、渾沌の存在
- PCの立場: 若者(18歳)
- 舞台: バーラマニ氏族の放牧地
- 季節: 火の季(夏)
- 概略:
RQ初心者向けの典型的なシナリオシチュエーションその2。
畑仕事に一段落つくこの季節、ヒマを持て余してダラダラしていたPCたちを先輩兄弟子がどやしつける。PCたちは強制的に、隣のバーラマニ氏族へ羊泥棒に行かされるハメになった。
だが偶然、その羊をブルーの一団も狙っていた。
- シナリオ3: メリザンドの婿えらび
- 所要時間: 3〜4時間
- セッションテーマ: (もはや通常水準で運転)
- シナリオテーマ: 収穫祭(神話再演)、部族という単位、氏族間の思惑、ルナーの存在
- PCの立場: 青年(21歳)
- 舞台: バーラマニ氏族のトゥーラ
- 季節: 地の季(秋)
- 概略:
サプリ『サンカウンティ』収録の有名な同名シナリオの短縮調整版。
4年に一度のクルブレア部族の大収穫祭がやってきた。今年の“祭の花嫁”は、ラナルフ王の末娘、メリザンド姫。
当然PCたちも参加するわけだが、今年の祭には部族と我が氏族の存亡に関わる陰謀が渦巻いているのだった。PCたちはクルブラスト族長に呼び出される。