フワーレンさま社務所

ダイスを握ってGloranthaを旅しよう。

『はてしない物語』はヒーロークエストか?

Hwarini2009-10-29

 今さっき、NHK教育テレビで、ミヒャエル・エンデのインタビュー番組やってたんだけど、1960〜70年代にドイツであったというファンタジー物の作品はすべて現実逃避だと蔑まれていたっていう話題の中で、エンデがそのような風潮への反論として『はてしない物語』を書いたって話をしてました。なんかトールキンの『指輪物語』もそのような風潮の槍玉に挙げられてたっていうよね。

 僕も高校の時に『はてしない物語』読んだけど、こぉなんつーかメタ的な感覚で本に引き込まれるっていう貴重な体験をさせてもらいましたよ。圧倒されましたね。

 TRPG的な意味でのグローランサにおけるヒーロークエストとは、“何か”を得るために神話の世界へダイブして神話再演や神話改変なんかをして元いた世界へ戻ってくるっていうのが定番スタイルだと思います。その“何か”ってのは大抵、力*1だったり何かの知識*2だったり事実の書き換え*3だったりするわけですね。
 『はてしない物語』の主人公のバスチアンはコリアンダー氏という介添え人の導きで本の中の異世界を救う旅に巻き込まれて、一回り二回りも成長して帰ってくるっていう物語だったと思います。

これちょっとヒーロークエストっぽくない? (^^;

 まぁ口悪く言えば、バスチアンはコリアンダー氏にハメられてヒーロークエストに巻き込まれただけなんだが、それでも後には自分の意志で救う旅をして成長して帰ってきたよね*4

 まあ児童書に限らずヒーロークエストに限らず、大抵の物語では“事件後”には主人公は多かれ少なかれ成長している‥‥‥こじつければ成長を得ているものだと思うけど、そー考えるとヒーロークエストっていうものは、ゲーム的にはちぃとわかりづらい部分もあるけれど、根っこの部分では何も特別なことをしているわけではないっていうことになるんじゃなかろうか?

 そーなると、エスカフローネとかポールのミラクル大作戦*5とか異世界モノはすべてヒーロークエスト? (´ρ`)
 以上、ちょー駄文でしたー。

*1:戦闘力とかアイテムとか

*2:過去の出来事の真相とか農業・工業的な技術革新とかね

*3:死者の蘇生とかね

*4:ちとうろ覚えでスマヌ

*5:古っ!